私は39歳で大手宅配会社の中間管理職をしています。
毎日毎日、報告や責任で8時から22時ぐらいまで働いていました。
時間が足りない
なんだかいっぱいいっぱいだ
どうにかならないかと、本屋にふらふらと立ち寄った時に出会った著書がエッセンシャル思考でした。
さっそく読んで見ると、そこには大量の仕事に追われ、徐々にストレスが溜り、仕事の質が落ちていたサム・エリオット氏がエッセンシャル思考を活用し成功するさまが書かれており、単純な私はモチベーションが上がり、エッセンシャル思考を実践してみたので、私なりに感じた感想を書いてみたいと思う。
だがその前のエッセンシャル思考とは?を簡単に説明したいと思います。
エッセンシャル思考とは
エッセンシャル思考の考え方は、「より少なく、しかしより良く」を土台にし、やることを計画的に減らす思考です。
エッセンシャル思考とは、努力の方向を絞り、成果を最大にする思考であり、エネルギーの使い所を最小限にするので、いちばん重要なものごとにおいて最大の成果をあげる事ができる。
例えば使えるエネルギーを10として、5つの方向に向けて放ったら5つの方向に2しか進めないが、ひとつの方向にエネルギーを絞れば10進む事ができます。
だからエッセンシャル思考とは、より多くのことをやり遂げる技術ではなく、正しいことをやりとげる技術であります。
非エッセンシャル思考はやる事を増やしていく考えで、意識の高い人が陥りやすい思考。
非エッセンシャル思考は、やらなくては、どれも大事と考え、する事をでたらめに増やしていき、意識の高い人であればあるほど、非エッセンシャル思考におちいりやすい。
エッセンシャル思考は3つのアプローチを行う事によって、思考をエッセンシャル思考に地づかせる事ができるので、簡単に解説します。
- 選択
- 断る技術
- 仕組化
エッセンシャル思考 選択
無数にある選択肢から、私は選択ができるし、この選ぶ能力を奪う事は誰にもできません。
ただ、本人が手放してしまうだけで、私はまず、選ぶことを選ぶ事から始めないといけませんでした。
会社から残業を指令されてるのではなくて、実は残業しようが、定時で帰ろうが選んでいるのは自分なのです。
私にとって良い選択をする為にも、評価し自分を知る事から始めました
評価し自分をしる
自分は何が得意で何で成果がだせるのか?
本当に必要なニーズ何なのか?
これをやったら、他の何よりも高い成果がだせるか?
大事な事は「最高の成果」を出せているかです。
自分が成果を出せている、得意な事を知る事から始めなければなりません。
トレードオフ
全てを手に入れる事はできません。
何かを手に入れる事は何かを捨てる事でもあります。
捨てるという事は、力を分散せずに、一つの事に注げるという事になりますので、本当に重要な事だけをおこないます。
見極める
無数にある選択肢から、正しい事を見極めると言う事は容易ではありません。
やる事を見極めて選択する為には、考える時間が必要になってきます。
じっくり考える為には、情報を集める時間、じっくり考える余裕が必要になってきます。
しっかり考える為にも睡眠時間をしっかりと取得します。
睡眠時間をけずると集中力がなくなり、考える事を放棄しやすくなるからです。
エッセンシャル思考感想 選択
私は、毎日増え続ける仕事に嫌気を覚えていました。
どうにかならないかと考えてた所、偶然本屋でエッセンシャル思考に出会い、変わるチャンスを得たんです。
まず私が始めた事は、上から降りてくる仕事を選択する事でした。
私達のグループが、一番成果が出せる事だけに注力しようと思い、必要のない仕事は最低現しかしないと決めました。
サラリーマンの人ならわかると思うけど、本質的でない仕事や報告がたくさんあります。
もちろん本質的な仕事はしますが、しょうもない仕事は時間をかけずに簡単に報告したらどうなったかと言うと、何も変わりませんでした。
これで帰る時間が22時から21時になったのですから私はラッキーでした。
人生で自由に使える時間を、エッセンシャル思考で増やす事に成功したのです。
私はもっとエッセンシャル思考に近づけるのでないかと思い、断る技術を活用して自由な時間を増やそうとしました。
価値の低い仕事には時間をかけても価値がない。だから選ぶ事が重要である
断る技術
できる人は断る事ができます。
なぜなら自分の能力を理解しているから。
自分のキャパシティが分かっていれば、その仕事に対して良いパフォーマンスを出せるか判断ができる。
何かを選ぶという事は、何かを捨てなければならない。
全てを選ぶ事は、自分の力を分散する事になるので、それはいくら自分に力があろうとも、一つの事に力をいれている人間にはかなわない。
目標を明確にする
目標が明確さを欠く場合、結果たいてい悪い方向に向かう。
一つの大きな目標(決断)があるから、その後のあらゆる決断を助けてくれる。
目標(自分のしたい事)を明確にする事で必要のない事は断る事ができる。
断る勇気が必要であるが、目標を明確にしなければ断わる基準を作れない。
だからずるずると仕事を受けてしまう。
目標を明確にし、下記の4つの事を意識して受けるか断るかを判断します。
- 判断を関係性から切り離す
- トレードオフに目を向ける
- 誰もが何かを売り込んでいる、それを意識する合理的な判断をする。
- 好印象より、敬意を手にいれる。
断る5つの技術
断る為にも断り方が大事になってきます。
上手く断る為にも覚えておきたい技術です。
- とりあえずだまる
- 代替案を出す
- 予定を確認し折り返しますと言う
- どの仕事を後回しのするか伝える
- 肯定を使って否定する
エッセンシャル思考に近づく為にも、上手く断る事も必要な事になります。
断るとしても、「できません」だけでは敵を作るだけになってしまいます。
上手い事伝え、相手に悪く思われない様に断ることが大切だと思います。
エッセンシャル思考感想 断る技術
エッセンシャル思考の選択で味をしめた私はもっと本質的な仕事に集中できるか考えた。
まずやった事は上司に私達の目標を明確にする事にした。
そうする事で、目標にそぐわない様な仕事などの結果が悪くても、理解してくれるからだ。
私達の目標は〇〇です。だから寄り道している時間はありません見たいな感じで言っとけば大体は納得してくれる。
これで本質的な事に集中する事ができた。
今までは、あれもこれもしなければと思っていたので、部下に確認する事もたくさんあり、自分で言った事も忘れるぐらいだった。
だが目標を明確にし絞る事で、全員の時間に余裕がでて結果がついてくる様になったのです。
もちろん私の時間も余裕ができました。
仕組化
エッセンシャル思考のアプローチでは、努力と根性でやりとげるのではなく、すんなりできる様にしくみをつくります。
バッファをとる
バッファとは「最悪の事態を想定しあらかじめ備えておく」という事です。
徹底的に準備し、必要時間を1.5倍で考え、リスクを軽減します。
例えば締め切りがあるような仕事を楽観的に見て簡単に終わると思っていたが想定以上に時間が掛り、仕事が積み重なっていき残業になる。
それなら最初からバッファを取って考えて、いいパフォーマンスが出せないなら誰かに任せるとか、そもそも仕事を受けないとかリスクを取れる事ができます。
ボトルネックを探す
ボトルネックとは「システム全体の足かせになっている部分」と言う意味です。
どこが本当の問題なのか見極めます。
どの努力が成果を生み、どの努力がそうでないかについて考える事が必要となるので、ボトルネックを探し、仕事を減らす事により、より多くを生み出します。
エッセンシャル思考感想 仕組化
時間ができた部下たちも自発的に動いてくれる様になり、私の仕事は考える事が中心となりました。
もっと本質的な仕事を短い時間で行う為に、私は仕事のボトルネックを探し、全員で解決する仕組みができたのです。
する仕事を選択し、断る技術をつける事により、全員の時間ができこの様な仕組みがチームで出来上がった。
22時に帰っていた時間が20時にまで早くなり、さらに本質的な仕事に注力する事ができたのも著書エッセンシャル思考のおかげだと私は感謝しています。
まとめ
最後にエッセンシャル思考に近づくコツをもう一度確認しときます。
一番最初に説明した選択です。
選択する事を選択する所からまず始めなければいけません。
- 評価し自分をしる=自分が成果を出せている、得意な事を知る
- トレードオフ=何かを手に入れる事は何かを捨てる事
- 見極める=見極めて選択する為には、考える時間が必要になる
選択したら、次は断る必要が出てきます。
上手く断る事により、円滑に仕事を行える様になります。
- 目標を明確にする=目標を明確にする事で必要のない事は断る事ができる。
- 断る技術=断る為にも断り方が大事になってくる
- 断る=できる人は自分のキャパシティが分かっているから断る事ができる
最後に仕組化を行い生産性をあげます。
仕組化で生産性を上げる事により、効率が良くなって本質的な仕事に注力できます。
- バッファをとる=徹底的に準備し、必要時間を1.5倍で考え、リスクを軽減する
- ボトルネックを探す=ボトルネックを探し、仕事を減らす事により、より多くを生み出します。
エッセンシャル思考を試してみて、リアルな感想は私が一生懸命遅くまで働いても多くは変わらないと言う事です。
大切な事は、考える時間を作る為に仕事を「選び」「選ぶ為に断り」「選ぶ為に仕組化を行い」本質的な仕事をする事なんだと思った。